加水分解の仕組み

合成皮革(PUレザー等)の性質上どうしても加水分解してしまいます。

これは、PU(ポリウレタン)の化学的特性であり、

完全に防ぐことはできないので

その仕組みを紹介していきます。

合成皮革って何ですか?

合成皮革は、

PU(ポリウレタン)樹脂製品のこと。

PVC(塩ビ)レザーを合成皮革と間違って表現している事があるので注意。

なぜ、イヤーパッドがボロボロになるのですか?

ボロボロ・ベトベトする現象は、

PU(ポリウレタン)樹脂が、

水分(H:水分子)と科学反応を起こし、

分解されていく現象の事で、

この現象の事を加水分解という。

PUは自然環境下では亀裂の発生、着色、強伸度の低下などの

物理的・化学的劣化が生ずる。PUの劣化を引き起こす主要因は

光・熱・酸素・水分および微生物などがあり、実際にはこれらの

各因子の複合作用により劣化が進行する。

引用論文)ポリウレタンの劣化と安定化 秋葉光雄

加水分解の例

例1)

濡れた布で合成皮革(PUレザー)をお手入れすると、

劣化(加水分解)を促進していまう。

例2)

合成皮革(PUレザー)が汗や皮脂に長時間晒された場合、

劣化(加水分解)が進んでしまう。

劣化(加水分解)耐久期間は、樹脂耐久性設計を短くすると、

生産が安価で済む。

耐久性は1年や5年などさまざまあり、

交換用イヤーパッドを購入する際には

明確にわからない。

臭いについて

臭いについては、

微生物(細菌類)の繁殖が原因によるものと考えられる。

使用状況にもよりますが、

PUレザーが物理的破損(微細な亀裂など)部分に、

人間の皮脂や外的環境からの微生物(細菌類)が付着し、

そこに重ねて

汗や皮脂に晒されると

繁殖が促進されてしまう。

一旦劣化(加水分解や細菌類繁殖)が進んでしまうと、

メンテナンス・補修をおこなっても

容易に改善することはできない

どうすれば、ボロボロ・ベタベタ・臭いを防ぐことができますか?

このようなPU(ポリウレタン)製品の特性を考慮すると、

水分(汗や皮脂)」、「物理破損(傷や亀裂)」を防ぐことが

ヘッドホンのイヤーパッドを長持ちさせるコツでしょう。

「水分(汗や皮脂)」、「物理破損(傷や亀裂)」は、

「ヘッドホンカバー」で、ある程度物理的に防ぐことができます。

解決策

ヘッドホンカバーを付けて、

イヤーパッドの加水分解の進行を遅くしましょう!

→ 最新ヘッドホンカバー でイヤーパッドを保護しましょう。

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