SONY WH-1000Xm3 ノイズキャンセリング機能を丸はだかにする!カバー比較編(3)

今回は、カバーを着けた状態で、

SONY WH-1000Xm3 ノイズキャンセリング機能の発揮状況を

丸はだかにしていきます。

カバーは3種類。

1)Geekria

 

2)LL教室用

 

3)mimimamo

 

これらを装着した時に、どれくらいNCが効くのか

調べて行きましょう!

測定結果

測定環境

測定環境は、室内で7.1chサラウンドシステム音響下。
都内道路騒音を同じ時間・同じデータを再生して測定します。
(車両・トラック・バイクなどがひっきりなしに通っている状態の騒音ソースです。)
 
 
まずは、測定環境を室内に変更しましたので、
カバー装着しない状態での騒音の周波数特性
測定しておきます。
 
 
 ① ヘッドホン無し状態で測定
ヘッドホンを装着しない状態で、騒音状態をモニターしました。(5分ほど)
 
 ② ヘッドホン使用状態(NC-OFF)で測定
ヘッドホンを装着した状態で、騒音状態をモニターしました。
ノイズキャンセリング機能OFF。(5分ほど)
 
 ③ ヘッドホン使用状態(NC-ON)で測定

ヘッドホンを装着した状態で、騒音状態をモニターしました。
ノイズキャンセリング機能ON。(5分ほど)
 
 
 
 
 
 
測定結果 0:カバーなし

①、②、③で測定した周波数特性を同時に表示します。

 
NC-ON状態で、しっかりとNCが効いている事がよくわかります。
 
 
 
 
では、3種類のカバーを装着して、
測定していきましょう!
 
 
 
 
 
測定結果 1: Geekria カバー装着

①、②、③で測定した周波数特性を同時に表示します。

 

 
 
 
 
測定結果 2: LL教室用 カバー装着

①、②、③で測定した周波数特性を同時に表示します。

 

 
 
 
 
測定結果 3: mimimamo カバー装着

①、②、③で測定した周波数特性を同時に表示します。

 

 
 
 
 
測定結果 1~3 から、
それぞれNC機能は、
ちゃんと効いている事が確認できます。
 
 
しかし、これでは、
カバーの優劣を判断しにくいですね。。
 
 
 

3種類カバー直接比較

 
 
では、NC-ON時
3種類のカバーのデータを重ね合わせて
NCの効き方を比較したいと思います。
 
 
 
測定結果 1~3比較: Geekria、LL教室用、mimimamo カバー装着

1~3の測定結果の周波数特性を同時に表示します。

 
3種類のカバーの測定結果を並べましたが、
周波数帯によって、優劣が異なります
 
大まかに4つの周波数帯で比較してみます。
順位はNCがよく効く順です。
 
 
20Hz-100Hz
 1位 Geekria
 2位 LL教室用
 3位 mimimamo
100Hz-1kHz
 1位 LL教室用
 2位 Geekria
 3位 mimimamo
1kHz-10kHz
 1位 Geekria
 2位 mimimamo
 3位 LL教室用
10kHz-24kHz
 1位 Geekria
 2位 LL教室用
 3位 mimimamo
 
 
これらの順位に点数を
1位5点、2位3点、3位1点とし、
総合得点を比較すると、
 
 
 
NC効き良好順位 ( 総合得点 ) 
 
 1位 Geekria 18点
 2位 LL教室用 12点
 3位 mimimamo 6点
 
 
 
このような優劣になります。
それぞれ、形状が異なりますので、
周波数帯によって、
得手不得手が明確になりました
 
 

考察

 
 NC効果良好順位 ( 総合得点 )
 
 1位 Geekria 18点
 
 2位 LL教室用 12点
 
 3位 mimimamo 6点
 
測定結果順位について、簡単に考察してみましょう。
 

1.開口部

 
NC効き良好順位は、
カバーの形状が、
そのまま結果に繋がったのではないでしょうか。
 
「オーバーイヤー型ヘッドホン」のメリットである
「耳を包み込んで外音を遮断する特徴」
を活かしているカバー、
 
つまり、
 
耳とドライバの間に「開口部」のあるカバーが、
上位になっていると考えます。
 
「開口部」があるので、
ノイズキャンセリング機能がある程度効いている、
 
言い換えると、
 
ノイズキャンセリング機能は「開口部」がないと効きにくい。
 
と言えます。
 
 
 
目指すカバーのポイント1
 
必要条件① オーバーイヤー型のメリットを活かす為に「開口部」を設ける

2.生地

カバーに開口部のある
1位のGeekriaと2位のLL教室用を比較すると、
生地厚やフィット感などに大きな差があります。
 
1位 Geekria
 生地は毛糸調
 厚みは1mmほど
 フィット感あり
 
2位 LL教室用
 生地はタオル調
 厚みは2mmほど
 フィット感なし生地余り多い
 
 
ヘッドホンのイヤパッド形状にフィットしていて、
生地が薄い方が音質劣化が少ないと言えます。
 
 
 
目指すカバーのポイント2
 
必要条件② 音質劣化を防ぐには、生地は薄く、フィット感を高くする

 
 

最後に

 
しかし、
やはりカバーを装着すると、
カバーなしの状態から比べると、
データ上 悪いように感じます
これは、音質が劣化している
と言えるでしょう。
 
 
それでは次回は、
3種類のカバーについて、
カバーなしのNC-ON結果と、
カバー装着時のNC-ON結果を比較し、
さらに、丸はだかにします
 
 
 
お楽しみに!
 
 
ヘッドホンカバー完成形「EarTouch」!

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