気になるヘッドホンや、おすすめヘッドホンを
可聴域の周波数を計測して、「どのような特性があるのか」を
目で見てわかりやすいように、グラフにして
「見える化」していく企画です!
いろんなヘッドホンの「見える化された音質」を比較して、
自分がヘッドホンを購入するときの
ひとつの判断材料になれば幸いです。
今回は、
「 SONY WH-1000XM3 」と「 SONY MDR-1R 」の
2つのヘッドホンで、
「それぞれ音質にどのような特徴」があって、
「どのような違い」があるのか、
比較していきましょう!
SONY WH-1000XM3 の音質
SONY WH-1000XM3 | |
価格 | ¥32,652 |
形状 | オーバーイヤー型 |
接続方法 | Bluetooth |
ハイレゾ | ○ |
ノイズキャンセリング機能 | ○ |
連続再生時間(NC-OFF) | 38時間 |
連続再生時間(NC-ON) | 30時間 |
重量 | 255g |
このヘッドホンに指定音源で
一定・同一条件下で測定します。
※測定方法は最後に記載しておきます。
測定結果(加工なし)
詳細を確認する場合はこれでも良いのですが、
わかりやすくするために、
スムージングしておきましょう。
測定結果(スムージング)
わかりやすくなりました。
これで比較していきたいと思います。
次は、
SONY MDR-1R の音質
SONY MDR-1R 通常モデル | |
価格 | ¥16,280 |
形状 | オーバーイヤー型 |
接続方法 | 有線 |
ハイレゾ | ○ |
ノイズキャンセリング機能 | × |
連続再生時間(NC-OFF) | – |
連続再生時間(NC-ON) | – |
重量 | 240g |
比較対象が有線なのですが、
どちらも「ハイレゾ対応」です。
同じSONY製でどのような違いが見えるのか楽しみです!
これも、同じ条件で測定します。
測定結果(加工なし)
同じように、わかりやすくするために、
スムージングしておきましょう。
測定結果(スムージング)
同じSONYで異なるヘッドホンを比較すると、
音質にどのような違いがでるのでしょうか。
音質・データ比較
比較するとこのようになります。
これを、可聴域で音域をわけると、
音域別に比較していくと、
ヘッドホンの性格がわかりやすくなります。
①低音域
どちらもそれほど違いはないようです。
WH-1000XM3のほうが少し音圧が高いので、
ベース音など底に響く感じはWH-1000XM3
のほうが響くでしょう。
②中音域
これは明確にWH-1000XM3のほうが
明瞭に聞こえるようにチューニングされてます。
POPや映画などのボイス音はWH-1000XM3のほうが
聞きやすいでしょう。
③高音域
どちらもそれほど違いはないようです。
2.5kHzを中心に、得意な再生音域に
若干違いがみられます。
どのような違いがあるか
SONY MDR-1Rについて
今回「 SONY WH-1000XM3 」と「 SONY MDR-1R 」を
比較しましたが、価格が倍近く違うことを考えると、
「 SONY MDR-1R 」は、
とてもコスパがいいのではないでしょうか。
中音域が抑えられたチューニングなので、
音域豊かなハイレゾなどを聴くときに、
広がりのある聞こえ方をする特徴をもっていると思います。
SONY WH-1000XM3について
対して、「 SONY WH-1000XM3 」は、
トータルバランスにとても優れたヘッドホンで、
ノイズキャンセリング機能も高性能なので、
いつでもどこでも高品質な音楽や映画を
楽しむことができる仕様になっています。
これはあくまで私個人の感想なので、
感じ方はそれぞれ異なります。
今回の測定データを見ながら、
ヘッドホンを買うときの参考になれば幸いです。
それでは、よいヘッドホンライフを!
測定方法
バイノーラルマイク(Roland バイノーラルマイク CS-10EM)
とダミーヘッドを使って、可聴域周波数を測定します。
使用音源
The Romantic SAX Masashi OHSIRO ドビッシー:
亜麻色の髪の乙女(DSD)
測定環境
無音質でスペクトラムツールで測定
測定条件
音圧を同一設定で、測定単位はSPLとする
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