気になるヘッドホンや、おすすめヘッドホンを
可聴域の周波数を計測して、「どのような特性があるのか」を
目で見てわかりやすいように、グラフにして
「見える化」していく企画3回目です!
いろんなヘッドホンの「見える化された音質」を比較して、
自分がヘッドホンを購入するときの
ひとつの判断材料になれば幸いです。
今回は、
「 AKG K550 」と「 SONY MDR-1R 」の
2つのヘッドホンで、
「それぞれ音質にどのような特徴」があって、
「どのような違い」があるのか、
比較していきましょう!
AKG K550 の音質
AKG K550 mkI | |
価格(中古) | ¥5,000~¥15,000 |
形状 | オーバーイヤー型 |
接続方法 | 有線 |
ハイレゾ | – |
ノイズキャンセリング機能 | – |
連続再生時間(NC-OFF) | – |
連続再生時間(NC-ON) | – |
重量 | 305g |
このモデルは現在mkIIIまでつづいてますが、
その初代mkIです。
中古で約5,000円ほどで入手したので、
とてもお買い得でした。
では、このヘッドホンに指定音源で
一定・同一条件下で測定します。
※測定方法は最後に記載しておきます。
測定結果(加工なし)
詳細を確認する場合はこれでも良いのですが、
わかりやすくするために、
スムージングしておきましょう。
測定結果(スムージング)
わかりやすくなりました。
これで比較していきたいと思います。
次は、
SONY MDR-1R の音質
SONY MDR-1R 通常モデル | |
価格 | ¥16,280 |
形状 | オーバーイヤー型 |
接続方法 | 有線 |
ハイレゾ | ○ |
ノイズキャンセリング機能 | × |
連続再生時間(NC-OFF) | – |
連続再生時間(NC-ON) | – |
重量 | 240g |
比較対象が有線なのですが、
どのような違いが見えるのか楽しみです!
これも、同じ条件で測定します。
測定結果(加工なし)
同じように、わかりやすくするために、
スムージングしておきましょう。
測定結果(スムージング)
メーカーが異なる2つの
ヘッドホンを比較すると、
音質にどのような違いがでるのでしょうか。
音質・データ比較
比較するとこのようになります。
可聴域で音域をわけると、
音域別に比較していくと、
ヘッドホンの性格がわかりやすくなります。
①低音域
この2つの特性は非常に似通っているのが
わかると思います。
同じ方向性のチューニングですね。
②中音域
①の低音域と同じく、
チューニングの方向性が同じで、
とても似通っています。
③高音域
①低音域、②中音域と同様、
これもチューニングの方向性が同じで、
こんなに似通っているのは、
何か理由があるのではないでしょうか。
どのような違いがあるか
AKG K550mkI と SONY MDR-1RmkI について
今回、「AKG」と「SONY」の別メーカーの
ヘッドホンを比較してみました。
2011年末から2012年にかけて販売されたもので、
どちらも古く、好評なシリーズの「初代Version mkI」
で、同じドライバを使っているのではないか、
と思うくらい似通った周波数特性でした!
しかし、調べると、
項目 | AKG K550mkI | SONY MDR-1RmkI |
駆動方式 | ダイナミック型 | ダイナミック型 |
インピーダンス | 32Ω | 24Ω |
音圧感度 | 94dB | 105dB |
再生周波数帯域 | 12Hz~28kHz | 4Hz~80kHz |
ドライバサイズ | 50mm | 40mm |
このように、別物でした。
音質は、モニター系のようにダイレクト感の強い感じではなく、
じっくりと家で音楽を楽しむためのヘッドホンです。
両方とも音楽のジャンルを選ばず、
広い音域で音を聴き取りやすくチューニング
している感じがしました。
両方とも、いい意味で、
フラットに楽しめるヘッドホンだと言えます。
しかも、中古だと手が出しやすいので、
コスパも最高。
これはあくまで私個人の感想なので、
感じ方はそれぞれ異なります。
今回の測定データを見ながら、
ヘッドホンを買うときの参考になれば幸いです。
それでは、よいヘッドホンライフを!
測定方法
バイノーラルマイク(Roland バイノーラルマイク CS-10EM)
とダミーヘッドを使って、可聴域周波数を測定します。
使用音源
The Romantic SAX Masashi OHSIRO ドビッシー:
亜麻色の髪の乙女(DSD)
測定環境
無音質でスペクトラムツールで測定
測定条件
音圧を同一設定で、測定単位はSPLとする
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